IC1805IC405_PIps_2160pxOptolongのL-UltimateとAskar FMA135の組み合わせでのファーストライト。カメラはZWO2600MCPROでの撮影。

カメラの固定方法やリモート撮影対応で少し改良を加えた。月齢10近い月が出ており、また、このところの不安定な天気で薄雲がかかったような空。

今回のL-Ultimateは半値幅が3nmのHα,OⅢを通すというもの。今までのL-eXtreameは7nmであったのでどのような違いがあるかはもう少し使い込まないと分からないが、空が多少明るくてもカラー撮影が行えるという利点を最大限に使えそうだ。

メイン機材のSCA260を導入も、天気が悪くなかなか調整が進まない。撮影画像も画像処理ソフトとの相性なのか、縦スジが顕著に出てしまい画像処理にも行き詰っている。
着荷してそのまま載せただけで、光軸調整も無し、設置した際には星空も出ていなくて、初ピント合わせもリモート確認しての撮影が続いていた。
取付リングを入れ替えて、ローテータの調整などを行うと同時に光軸調整を現地で行った。出荷と移動のままでしたが、付属のセンタリングアイピースを取り付けるにも、31.7スリーブ対応が付属品ではなく、48mmリングまでが付属品。センタリングアイピースを付けるための接眼部の構成を自前で用意し覗いてみると、副鏡がかなりずれていたようで軽く調整を行った。今までピントの山がほとんど分からない状態だったものが、スパイダー影でのピント追い込みもやりやすくなったようだ。

IMG_20221004_125203hほとんど鏡のようなL-Ultimateフィルター。輝星のゴーストが出ないようにしているというが、海外作例では出る場合と出ない場合があるようだ。使う光学系、取付位置によっては、影響があるだろう。リモートでのピント合わせの補助で、バーティノフマスクの開閉装置を組み込んだ。FMA135のヘリコイドのピント合わせもモーター化しリモート対応。カメラの固定もZWOカメラを固定するリングを購入した。ヘリコイドを回すギアをベルトで行っているが、これを中間ギア駆動化する改造を行いたい。今は、ベルトの滑りを無くすため、テンションをかけているため、FMA135の先端が少し歪んでしまっているため、星像の悪化が少しでているようだ。
IMG_20221004_171309h 前回まではFMA135鏡筒を望遠鏡側に固定していたので、カメラの重みで星像が歪んでいたのが改善。また、  FMA135にはステップアップリングを利用して、延長フードを2段にしている。湿度100パーセントになることがほとんどで、夜露防止対策は必須。温度湿度を計測しヒータ温度を制御してくれるので、今のところ曇ってしまったということは無い。SCA260の方は、使っていない日も筒先を開放したままなので、夜露や埃の侵入で鏡がもう汚れてしまっている。
機材も過酷な環境でいるので、鏡筒トップリング固定ネジが錆びてしまっていた。このあたりは、コストダウンのため致し方無いのか。

もうしばらく、この組み合わせでの本格運用まで調整が続きます。メイン鏡筒、CMOS清掃に、フラット取得にと、まだまだ時間がかかりそうです。


IC1805 IC1848 Area
2022/10/05 21h48m~ TOTAL80m
Askar FMA135(D:30mm,Fl:135mm,f4.5)
NJP(OnStep):APT:PHD2(BORG45ED,SSAG)
ZWO ASI2600MCPRO(Gain200,offset100) Optolong L-Ultimate
300sx8,PI,PS2022
U.D.A remote Observatory,Nara,Japan
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